短編「黄泉地帯ツアー」の話。
グレイプス文庫「お夏MK2」の巻末には(紙本、電子書籍ともに)、特別付録として、短編「黄泉地帯ツアー」が収録されています。
もともと短編「黄泉地帯ツアー」は、第5巻「スミレ」(短編集)のほうに入れるつもりでした。
「スミレ」には6本の短編が収録されていますが、当初は7本の予定だったのです。
「お夏MK2」を文庫本として出すときに、ページ数の都合で、短編1本を入れることになり、「黄泉地帯ツアー」が独立した話だったので、書き直して、「お夏MK2」に掲載することとなりました。
また、短編「黄泉地帯ツアー」の最後には、「閲覧者/御堂和歌子(課長)」という1文を入れる予定でしたが、こちらは削除しました。
第1巻「お春改」、第2巻「お夏MK2」には、御堂和歌子はまだ登場していないので……。
御堂和歌子は、第5巻「スミレ」の短編の第1話「心霊調査官」に出てくる、心霊情報分析室の心霊オタクの課長です。
ちなみに、第4巻「水無月」に少しだけ登場する、心霊情報分析室のメガネの女性課長も、この御堂和歌子になります。
第5巻「スミレ」まで読まれた方は、第2巻の「黄泉地帯ツアー」の最後に、「閲覧者/御堂和歌子(課長)」の1文を心のなかで付け足しておくとなんとな〜くですが、第4巻、第5巻までのつながりがある気分になると思います。
今、考えると、削除する必要は無かったですね……。
(おわり)
紙の文庫本の「お夏MK2」。
電子書籍「スミレ」