昔、読んだ本(1)「小泉八雲集」
昔、読んだ本(1)
「小泉八雲集」(新潮文庫)
「小泉八雲集」(新潮文庫)Amazon
「関東心霊庁シリーズ」には、「芳一(ほういち)スーツ」と呼ばれる耐霊服が出てくる。経文のかかれたヘルメットと防護服を着用して、心霊現象から身を守るために使用される。特に人形乗り(パイロット)にとっては、自らが操縦する人形に呪い殺されないために、必要不可欠となっている。
元ネタはもちろん、小泉八雲の「怪談」のなかの「耳なし芳一のはなし」である。「耳なし芳一のはなし」は有名だから説明する必要もあるまい。
大人になって、「怪談」を読んで思い出したことがある。
小学生の頃、夏休みによく新潟の親戚の家に行った。海まで歩いていけるので、海水浴ができた。
そこにあった従姉妹の雑誌「小学何年生」だかに載っていた子供向けの怖い話を読んで、当時、低学年だったオレは震え上がった。
目のない女の幽霊が鈴を鳴らしているイラストがそれはもう怖かったのだ。
病気で亡くなった前妻が目のない幽霊となって、夫の再婚相手の新妻を殺すという話なのも覚えていた。
大人になって「小泉八雲集」を読んで、あの怖い話が「破られた約束」だったと気づいて、「おおおっ!」となったものだ。
「怪談」に関しては、子供の頃は、特に「ろくろ首」が大好きだったなあ。元武士の修行僧がろくろ首と対決するところがいいよね。
怖い話もいいのだが、大人になると、それ以外の話が良かったりもする。
「知られぬ日本の面影」のなかの「日本人の微笑」がとても良い。すごく好き。
人から話を聞いた「人形の墓」や「漂流」、自分が見たりした「停車場」も好き。
雑談のための雑談。
この「関東心霊庁シリーズ」のブログに書くのに雑談すら無い感じになっている。
「ラブホ戦記」からポルターガイストの話などを転載しようかと考えていたんだけどね。まあ、それもいいか。
あと、自分の本棚を見ると、けっこう古い本もまだあって、サキ、ビアス、ブラックウッドやM.R.ジェイムズがある。
怪奇だか幻想だかの小説の本の話をちょっとだけしてみようかな、とも思いはじめる。
関東心霊庁シリーズに出てくる「芳一スーツ」なんて、小泉八雲の怪談のアレじゃないですか。
そういった話とか。
いや、まだわからないけど。
本の内容なんて、かなり忘れちゃっているから、そうとう気が向かないとやらないけど。
(本棚にあったそれっぽい本を集めてみました)
雑談:「ラブホ戦記」が連載400回になりました。
今日、5月16日(火曜)午後発売の「夕刊フジ」の『ラブホ戦記』で連載がちょうど400回目になる。
本紙掲載のみで数えて、特別号を除く。オレが個人で数えていたので、たぶん編集部は気づいていないと思う。
最初は3ヶ月くらいのお試し連載だったけど、いつの間にか連載8年目突入だ。
これからもよろしくね!
8年つづくといろいろあって、最初は「ウンコ」はOKだったが、今では、「ウ〇コ」と伏字になる。
イラストに女性の乳首を描くのは、いつの間にかNGになっていた。
乳首は、髪の毛やセリフで隠すのだ。
一応、一般面に載るので、そんな感じ。
ちなみに、担当記者さんは今では4人目となる。
基本的に一発OKなのだが、全面書き直しは、過去に2回あった。
1つは季節を外してしまったため。もう1つは身内ネタにもほどがあったため。
校閲からの問い合わせは4回くらい。
「校閲から問い合わせがあって」という担当さんの電話を受けると、「ひいいっ。オレ、何かやらかしましたか?」ってなるよね?
印象に残っている問い合わせがある。
当時、ギャル雑誌の編集をやっていた友人と遅い昼ゴハンを食べる約束をしていて、
オレは、その友人の取材が終わるのを渋谷109の前で待っていた。
すると「ラブホ戦記」の担当記者さんから、電話があって、「校閲から文章について指摘があったが、すぐに校了なので、書き直しはできないか」と言われた。
オレ「今、外なんですけど」
記者「電話で、できないでしょうか?」
オレは「おおっ。勧進帳みたいっすね」と言って、担当さんに電話口で原稿を読んでもらい、内容を確認しながら、口頭で書き直しをする。
しかし、その間に、渋谷109の前を「風俗求人バニラ」や「漫画喫茶マンボー」、さらにはアイドルの新曲の宣伝トラックが通るのだ。
「バ〜ニラ、バニラ、バ〜ニラ、求人」
「マンボー、マンボー、マンボー」
だけでなく、よく知らないアイドルの新曲が流れて、うるさくて電話の声が聞こえない。
「あ、ちょっと、バニラ待ちです」「マンボー待ちです」「アイドルちゃん待ちです」などと宣伝トラックが通り過ぎるのを待ちながら、書き直したのは、いい思い出である。
「お春改」「お夏MK2」がKDPに復活しました。「関東心霊庁シリーズ」が、Kindle Unlimited対象になりました。
関東心霊庁シリーズの第1巻「お春改」と第2巻「お夏MK2」が、
KDP電子書籍に復活しました。
それに合わせて、関東心霊庁シリーズは、
電子書籍版を各巻250円で、Kindle Unlimited対象としました。
第1巻「関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改 」
第2巻「関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2」
第3巻「関東心霊庁除霊局/自走式人形お秋ver.3.0」
第4巻「関東心霊庁除霊局/自走式人形水無月 」
第5巻「関東心霊庁除霊局/自走式人形スミレ(短編集)」
あと、紙の本(グレイプス文庫)も継続して販売中です。
紙書籍「関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改 」(グレイプス文庫)
紙書籍「関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2」(グレイプス文庫)
これからもよろしくお願いいたします。
他の電子書籍もKindle Unlimited対象ですよ。
「吸血鬼は抱き枕に噛みつかない」
「イプトマス家の召喚獣」
「オレより先に魔王を殺したのは誰だ?(短編)」
「お春改」と「お夏MK2」の電子書籍について。
「関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改」
「関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2」の
電子書籍版は、一時的に販売していませんが、
2017年4月20日までには、また販売を再開いたします。
もうしばらくお待ちください。
グレイプス文庫の2年間の出版契約の終了にともない、
電子書籍版は個人出版(KDP)として出すことになりました。
昔のKDP版のアカウントが残してあるので、
表紙も懐かしい昔のイラストに戻る予定です。
グレイプス文庫の紙書籍の販売は、
そのまま契約更新をして継続になります。
こちらは、今でもバリバリに販売中なので、
ぜひ紙版のほうもよろしくお願いいたします。
Amazon「関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改」
Amazon「関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2」
うずくまる巫女(実話)。
冬の夕方、オレはコンビニに出かけた。
日が暮れて、すっかり夕闇のなか、雑居ビルの1階の真っ暗なエントランスホールで、巫女さんがうずくまって、ごそごそ動いている。
「へえ、巫女さんがこんなところで、何を?……えっ? 巫女さん?」
思わず2度見する。
やはり、暗い場所で、外に背中を向けて、巫女さんがしゃがみこんで、壁だか床だかに何かをしている。
なんとなく「諸星大二郎先生の漫画っぽい」と思ってしまう。
なんだか見てはいけない現場のような気がして、それでも立ち止まって、そっとようすをうかがう。
すると、立て看板「巫女バー」がピカピカと輝いた。
その雑居ビルの2階には、巫女バーがあったのだ。巫女姿の店員さんによる、掃除や点灯などの開店準備だった。暗いところで、看板のプラグをコンセントに入れたり……。
オレは、「そんなもんですよね〜」と思って、立ち去った。
2016年&2015年。映画館。美術館。博物館など。
2016年/映画館で観た映画。
1月
「ガールズ&パンツァー 劇場版」
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「クリムゾン・ピーク」
「モンスターズ 新種襲来」
「白鯨との闘い」
「エージェント・ウルトラ」
「ガールズ&パンツァー 劇場版」(立川/爆音上映)
2月
「ブラック・スキャンダル」
「オデッセイ」
「残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋」
「ヘイトフル・エイト」
3月
「マネー・ショート/華麗なる大逆転」
「サウルの息子」
「キャロル」
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
4月
「ロブスター」
「ガールズ&パンツァー 劇場版」4DX(3回目)
「ボーダーライン」
「スポットライト 世紀のスクープ」
「ガールズ&パンツァー 劇場版」4DX(4回目)
「レヴェナント:蘇えりし者」
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
5月
「アイアムアヒーロー」
「ズートピア」
「ちはやふる/上の句」(午前)
「ちはやふる/下の句 」(午後)
6月
「デッドプール」
「帰ってきたヒトラー」
「10 クローバーフィールド・レーン」
「エクス・マキナ」
「レジェンド 狂気の美学」
7月
「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」
「死霊館 エンフィールド事件」
「シン・ゴジラ」
8月
「ターザン:REBORN」
「シン・ゴジラ」4DX(2回目)
「X-MEN:アポカリプス」
「ゴーストバスターズ」
9月
「セルフレス/覚醒した記憶」
「君の名は。」
「スーサイド・スクワッド」
「ハドソン川の奇跡」
10月
「高慢と偏見とゾンビ」
「エル・クラン」
「ジェイソン・ボーン」
「スター・トレック BEYOND」
11月
「ソーセージ・パーティー」
「手紙は憶えている」
「ジャック・リーチャー Never Go Back」
「この世界の片隅に」
「エヴォリューション」
12月
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
2016年/美術館、博物館、個展など。
1月
「解体新書展」/東洋文庫ミュージアム
六義園
2月
「勝川春章〜北斎誕生の系譜」/太田記念美術館
「魔女の秘密展」/ラフォーレミュージアム原宿
3月
「宮川香山(みやがわ・こうざん)」展/サントリー美術館
4月
「歌川国貞〜和の暮らし、和の着こなし」/太田記念美術館
「俺たちの国芳 わたしの国貞(ボストン美術館所蔵)」/渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム
5月
「頴川(えがわ)美術館の名品」展/渋谷区立松濤美術館
「広重ビビッド」/サントリー美術館
6月
「歌川広重〜東海道五十三次と冨士三十六景」前期展示/太田記念美術館
「カラヴァッジョ展」/国立西洋美術館
「歌川広重~東海道五十三次と冨士三十六景」後期展示/太田記念美術館
「『神は局部に宿る』都築響一 presents エロトピア・ジャパン」展/渋谷アツコバルー
「シリアルキラー展」/銀座ヴァニラ画廊
7月
「大妖怪展」前期展示/江戸東京博物館
「北斎漫画〜森羅万象のスケッチ」展/太田記念美術館
「海のハンター展」/国立科学博物館
「メッケネムとドイツ初期銅版画」展/国立西洋美術館
「ようこそ地獄、たのしい地獄」/国立公文書館
8月
「怖い浮世絵」/太田記念美術館
「大妖怪展」後期展示/江戸東京博物館
「ピーターラビット展」/渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム
「個展 フジタ ユウコ展」/銀座OギャラリーUP・S
9月
「国芳ヒーローズ/水滸伝豪傑勢揃」前期展示/太田記念美術館
「鈴木其一/江戸琳派の旗手」展/サントリー美術館
10月
「高田ナッツ個展/圏外書店 猫大祭」ギャラリー猫の額
「国芳ヒーローズ~水滸伝豪傑勢揃」後期展示/太田記念美術館
「本のなかの江戸美術展」/東洋文庫ミュージアム
六義園「東洋文庫ミュージアムから六義園に行った日記」
サンリオピューロランド「サンリオピューロランドでクロミのハロウィンカレーを食べた日記」
「仙厓ワールド」/永青文庫
「大仙厓展」/出光美術館 「突然、仙厓義梵の日になった日記」
「イモマンガ10」Sunny Boy Books
11月
「水野年方〜芳年の後継者」/太田記念美術館
「月〜夜を彩る清けき光」/渋谷区立松濤美術館
「デトロイト美術館展」/上野の森美術館
12月
「戦国時代展」/江戸東京美術館
「小田野直武と秋田蘭画」展/サントリー美術館
「クラーナハ展〜500年後の誘惑」/国立西洋美術館
「蚕織錦絵・生糸商標コレクション展」/東京農工大学科学博物館
2015年/映画館で観た映画
1月
「ベイマックス」
「薄氷の殺人」
「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」
「ビッグ・アイズ」
2月
「REC/レック4 ワールドエンド」
「アメリカン・スナイパー」
3月
「幕が上がる」
「フォックスキャッチャー」
「プリデスティネーション」
「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
「きっと、星のせいじゃない。」
「博士と彼女のセオリー」
4月
「おみおくりの作法」
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
「セッション」
「インヒアレント・ヴァイス」
5月
「百日紅~MissHOKUSAI~」
「ゼロの未来」
「ホーンズ 容疑者と告白の角(つの)」
「チャッピー」
「リピーテッド」
6月
「ピッチ・パーフェクト」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「攻殻機動隊 新劇場版」
7月
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」
「バケモノの子」
「チャイルド44」
「フレンチアルプスで起きたこと」
8月
「ジュラシック・ワールド」
「ベルファスト71」
「ブラック・シー」
「最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション」
「ナイトクローラー」
9月
「インサイド・ヘッド」
「キングスマン」
「ピクセル」
「ピエロがお前を嘲笑う」
「アントマン」
10月
「屍者の帝国」
「ババドック〜暗闇の魔物」
「心が叫びたがってるんだ。」
「ジョン・ウィック」
11月
「コードネーム U.N.C.L.E」
「007 スペクター」
「黄金のアデーレ/名画の帰還 」
12月
「喰らう家」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
2015年/美術館、博物館、個展など。
3月
「江戸ッ娘〜Kawaiiの系譜」太田記念美術館
「田中良平個展/切り絵地獄」/ギャラリーめばちこ
4月
「マグリット展」/国立新美術館
「若冲と蕪村」展/サントリー美術館
「広重と清親」展/太田記念美術館
6月
「江戸の悪」展/太田記念美術館
「紙-1グランプリ」/ネイキッドロフト
7月
「画鬼 暁斎:幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」展/三菱一号館美術館
9月
「うらめしや〜、冥土のみやげ」展/東京藝術大学大学美術館
「錦絵誕生250年記念/線と色の超絶技巧」展/太田記念美術館
10月
「SHUNGA 春画展」/永青文庫
「歌麿・英泉・北斎〜礫川浮世絵美術館名品展」/太田記念美術館
「久隅守景(くすみもりかげ)展」/サントリー美術館
11月
「浮世絵から写真へ/視覚の文明開化」/江戸東京博物館
「高野文子 作品原画展」/ブックギャラリーポポタム
「風景画の誕生(ウィーン美術史美術館所蔵)」展/渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム
「田中六大個展/泥沼通りお茶の時間」/ビリケンギャラリー
12月
「銀座/春画展」/永井画廊
「プラド美術館展」/三菱一号館美術館
「肉筆浮世絵/美の競艶/浮世絵師が描いた江戸美人100選(シカゴ ウェストコレクション)」展/上野の森美術館